薄い畳は慎重に
ブログ2026.04.27(月曜日)
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ブログ2026.04.27(月曜日)
ブログ2026.04.21(火曜日)
本日は、2件のお客様のお見積りがありました。
一件目は、新規でメールからのお問い合わせ。
住所を確認した時に「あれ?」と、どこか見覚えがありました。
実際にお伺いして和室に入ると、やはり以前に私が畳替えをさせて頂いた現場でした。
お問い合わせの際には「初めてなのですが」とありましたが、
お話しすると、前に住まれていた方と分かりました。
引越しで新しい方が入居されること自体はよくあることですが、
たまたまその前の畳替えを自分がやっていたというのは、なかなか無い話です。
本当に偶然の重なり。
こういうこともあるのだなぁと思いました。
二件目は、住所とお名前を伺った時点で「あの方だ」とすぐに分かりました。
高校時代、アルバイト先で一緒だった方です。
以前にもご依頼を頂いており、調べてみると11年前。
お見積りもそこそこに、お茶を頂きながら昔話に花が咲き、ゆっくりとした時間を過ごさせて頂きました。
アルバイトをしていた頃から約30年。
時の流れの早さを感じます。
今日は、思いがけない出来事が重なった一日となりました。
ブログ2026.04.07(火曜日)
畳表には「染土」という粉が付いています。
昔は、そのまま納めてお客様に「乾拭きして下さい」とお願いしておりました。
今では、拭きあげて納めるのが当たり前になっております。
その作業は
5年前からハンディークリーナーを使い、
2年前からは専用のクリーナーで畳表の染土を落としています。
それまでは、集塵機を使った作業。
畳表を縫い付けたあと、ブラッシングして、集塵機で染土を取り、
さらに霧吹きしてからタオルで拭き上げる。
時間はかかりますが、仕上がりとしては間違いのない工程でした。
そこから機械を導入し、作業は一気に効率化。
正直、機械はすごい。
作業時間は大きく短縮されました。
ですが先週、ふと
「何か違うな」
と感じました。
なので試しに、今の機械作業の流れに
あえて「拭く工程」をもう一度加えてみました。
やってみると、不思議な感覚です。
ただ綺麗にする作業ではなく、
その畳に思いを馳せる時間になる。
「綺麗になれよ」
「気持ちよく使ってもらえよ」
そんなことを心の中で思いながら拭いている自分がいました。
機械が整えてくれた畳に、
最後に人の手で温もりを乗せるような感覚。
自己満足かもしれません。
でも、確実に仕上がりの“質感”が変わった気がします。
ニブヤの畳、また少し変わりました。
ブログ2026.03.01(日曜日)
― 大阪技能グランプリ視察記 ―
2年に一度開催される「技能グランプリ」。
職人の日本一を決める大会です。
今回は大阪開催。
以前なら大阪くらいの距離は日帰りで向かっていましたが、今回は前日に大阪入りし、一泊してから会場へ向かいました。
前乗りしたことで、同じく前日に到着していた仲間とゆっくり一杯。
久しぶりに近況を語り合う、良い時間となりました。
競技当日は開始前から会場入りし、じっくりと視察。
全国から集まった腕利きの職人たち。
動き一つひとつに無駄がありません。
写真も何枚か撮らせていただきましたが、真剣勝負の舞台です。
選手の集中を妨げないよう、距離を保っての撮影です。
針の動きや縫い目の細部まで、もっと間近で見たい気持ちはあります。
しかし、この場の主役は選手。
見る側にも配慮が必要だと感じました。
それほどまでに張り詰めた空気の中での競技でした。
この技能グランプリは何度も見ていますが、今回は特にレベルが高いと感じました。
緊張で普段とは違う動きになってしまう方も以前は見受けられましたが、今回は皆さん堂々とした仕事ぶり。
畳の縫い方も、完全な関東式・関西式という枠を越え、良いところを取り入れたやり方も見られ、新たな発見がありました。
手縫いの技術。
とても大切なことです。
そして、畳を扱って商売をすること。
これもまた、同じくらい大切なことです。
技能グランプリを視察するたびに思います。
「技」と「商い」のバランスを、どう取るか。
技術を追い求めるだけでは続かない。
商売だけを考えても本質を見失う。
この答えは簡単には出ませんし、きっと畳屋を続けていく限り、ずっと向き合い続けるテーマなのだと思います。
今回も、多くの刺激をいただきました。
出場された職人の皆さま、本当にありがとうございました。
日本一を目指す職人たちの姿を胸に、
私もまた、自分の持ち場である柏で、この仕事を続けていきます。
ブログ2026.02.24(火曜日)
先月頃から、少しずつ増えているご依頼があります。
それは 新居へのお引越しに合わせた畳替え です。
弊社は、仕事の約9割が個人のお客様からのご依頼ですが、
年度末という時期もあるのか、最近は 不動産屋さん経由ではなく、個人的にお問い合わせをいただくケース が増えてきました。
内容としては、
・新居への引越しに合わせて、リフォームの一環として畳替え
・これから賃貸に貸し出すための、畳替え
といったご相談が多くなっています。
以前であれば、不動産屋さんやリフォーム業者さんへ一括で依頼されることが一般的でしたが、
最近は 「畳は畳屋さんに直接お願いしたい」 という方が増えている印象です。
畳専門店に直接ご依頼いただくメリットは、
・中間マージンがかからない
・畳の専門知識を持った職人が直接対応
・国産畳表専門店のため、品物の安心・安全が明確
といった点があります。
特に、
「せっかくなら、こだわったお部屋にしたい」
「入居される方に、気持ちよく使ってもらいたい」
そうお考えのオーナー様には、畳専門店への直接依頼をおすすめしています。
畳は、見た目以上にお部屋の印象や居心地を左右するもの。
新しい暮らしのスタートや、大切な物件だからこそ、
畳屋として、責任を持ってお手伝いさせていただきます。
ブログ2026.02.18(水曜日)
今日は、畳機械メーカー様の展示会に
神奈川県相模原市まで足を運んできました。
今回の目的は、
そのメーカー様の機械ではなく、他社の畳機械を見ること。
畳機械メーカーはいくつかありますが、
今の時代、他社の機械を実際に見る機会は決して多くありません。
しかも今回は見学無料。
――行かない理由はありませんでした。
本来は一人で行くつもりでしたが、
地元の畳問屋さんから「一緒に行く?」と連絡をいただき、
今回は二人で向かうことに。
電車で約2時間。
お隣の神奈川県とはいえ、なかなかの移動時間です。
会場に着くと、
お目当ての機械に、ほぼ“かぶりつき”状態で見学。
正直な感想は、
やっぱり良い。
弊社は、つい最近畳機械の設備投資をしたばかりなので、
今回は完全に「目の保養」。
それでも、作りや考え方を知るだけで、とても勉強になりました。
展示会場には畳表の展示もあります。
「どれどれ…」と一通り見て回りましたが、
先日の熊本研修で、たくさんの畳表を見てきたばかり。
今回は購入は見送り、
畳表はまた次の機会に。
会場では、
神奈川県の先輩方、千葉県の畳屋さんにもお会いしました。
皆さん、本当に凄い。
刺激をたくさんいただきます。
そして、新潟の畳屋さんとも久しぶりの再会。
自然と握手。
ゴツくて、分厚い手。
仕事をしてきた手は、やっぱり格好いい。
「気になるから、観に行く」
私は、そういう行動をこれからも大切にしたいと思っています。
そして、自分が関わる展示会や場も、
“気になるから行ってみたい”と思ってもらえる場所にしなければいけない。
片道2時間。
決して近くはありません。
でも、
その2時間で将来のヒントや設計ができるなら、
これほど安い投資はないと思います。
今日、相模原の畳機械メーカー様の展示会で感じたこと。
「知るために、観に行く」
その大切さを、あらためて実感した一日でした。
ブログ2026.02.15(日曜日)
私は毎年、熊本へ研修に行っています。
正直に言えば、行かなくても畳の仕事はできます。
それでも毎年足を運ぶのは、畳替えで後悔してほしくないからです。
畳の良し悪しは、完成してからでは見えない部分で決まると考えているからです。
今年も熊本へ行ってきました。
この時期は、い草・畳表の品評会が行われ、それに合わせて研修が開催されます。
例年は体験学習もありますが、今回は
座学・品評会会場の視察・講演・懇親会という内容。
特に懇親会には、多くのい草農家さんをお招きし、
これまで以上に濃い意見交換の場となりました。
「畳を造る」から「畳で商売をする」へ
最初の座学は「経営計画書」の作成。
今の時代、畳屋は
畳を造るだけでは成り立たない。
「畳を使って、どう商売をするか」を考えなければならない。
そのために
「何をすべきか」
「何を強みにするのか」
を、パソコンやタブレットを使って各自まとめていきます。
作業をしながら
「なんだか、すごいことをしているなぁ」
と、正直感じました。
品評会会場で“本物”を見る
途中で、い草・畳表の品評会会場へ視察に向かいます。
い草は農作物。
天候に大きく左右されるため、年ごとに出来は変わります。
今年の全体的な傾向を知り、
その中でトップクラスの畳表は何が違うのかを
自分の目で確かめられる貴重な時間。
これは、実際に現地へ来なければ分かりません。
夜はい草農家さんと本音の意見交換
初日の夜は、い草農家さんとの懇親会。
今回は 17名 もの農家さんに参加していただきました。
お酒を飲みながらも、話は真剣です。
「自分の畳表は、こういう想いで作っている」
そんな熱い言葉に、私も思わず聞き入ってしまいました。
これも、熊本まで足を運ばなければ味わえない時間です。
同級生の講演に刺激を受ける
2日目は、頑張っている同業者の講演。
今回は、私も卒業した畳訓練校の同級生が登壇しました。
同期の中でも、誰よりも努力してきた人物。
話の内容は、楽しく分かりやすく表現しているが以上に濃く、深いものでした。
「やっぱり、すごいな」
「自分も、まだまだやれるな」
自然と、そんな気持ちになります。
熊本で再会する仲間たち
同級生の講演ということもあり、
その後も
「どうすれば、この業界は良くなるのか?」
という話題で、真剣な意見交換が続きます。
笑いもありつつ、内容は本気。
この時間が、実は一番楽しかったりします。
研修に来ない人との違いは何か
ふと、考えました。
これだけの研修があっても、参加しない人がいる。
そして、そういう人ほど文句が多い。
もしかしたら
「自分だけ」ではなく
「お互いが対等」という考え方に変われば、
業界も変わるのかもしれない。
でも、それをどうやって伝えるのか。
そこが一番、難しいところです。
想いの詰まった畳表と、復興への道のり
今回のもう一つの目的は、
昨年末からお願いしていた畳表を実際に見ること。
あまりの良さに、思わず記念撮影をしました。
昨年8月の水害で、
この場所も大きな被害を受けたと聞いています。
写真では分かりにくいですが、
壁の下部が変色しているところまで水が入ったそうです。
そこから、これだけ大規模な研修を開催できるまでの復旧。
相当なご苦労があったはずです。
最後に
毎年熊本に来ていますが、
毎回「来てよかった」と思える研修です。
夜遅くまで語り合い、寝不足になるのも含めて、
すべてが大切な時間。
このような場を用意してくださった
**肥後物産**様、
いつも本当にありがとうございます。
また来年も、熊本へ来られるよう、
日々の仕事を大切に積み重ねていきたいと思います。
ブログ2026.02.02(月曜日)
ブログ2026.01.21(水曜日)
今年最初の勉強会。
毎年、あちこち気になる勉強会があれば参加しています。
今年は横浜からスタートでした。
問屋さん、畳屋さん、畳表生産者さん。
それぞれの立場からのお話を聞く、貴重な時間。
ただ、毎回思うことがあります。
「参加される方は、だいたい顔ぶれが同じ」ということ。
業界的には、正直もう後がない。
それを分かっている方は、いつも参加されている。
でも、そうでない方の方が圧倒的に多い。
その方たちに来てもらい、
意識を変えてもらうこと。
それが、これから先の自分の役目なのかもしれません。
昔みたいに、
「これをやれば仕事が増える」
そんなセミナーじゃないと響かない時代なのだと、
しみじみ思いました。
それでも、がむしゃらになることは必要。
とても良い刺激になりました。
ありがとうございました。
ブログ2025.11.15(土曜日)