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【床上浸水で濡れた畳】

ブログ2026.08.14(金曜日)

昨日の大雨で、柏市でも大きな被害が出ました。

幸い弊社は、家の前が川のような状態にはなりましたが、建物の中まで水が入ってくることはなく、被害はありませんでした。

正直、この辺りは大丈夫だろうと思っていました。

しかし、近所の方から、

「床上浸水して、畳が濡れてしまった」

と連絡がありました。

すぐに柏市役所へ確認したところ、今回の大雨は災害として認定されており、「罹災証明書」の手続きを行うことで、被災した畳を市のクリーンセンターへ持ち込むことができるとのことでした。

ただ、水を含んだ畳は非常に重くなります。

お客様ご自身で畳を上げて運び出し、処分するのは簡単なことではありません。

畳屋として何かお手伝いできればと思うところですが、今回すぐに対応することができなかったため、せめて少しでも役に立てればと、今回のような浸水被害に遭った際の対応方法をネットで調べ、資料をプリントしてお渡ししました。

その時、お会いした奥様が、

「今までこんなことは無かった」

とおっしゃっていました。

その言葉が、とても印象に残っています。

私もずっとこの地域に住んでいます。

家の前が川のようになっている光景を見ても、まさか近所で床上浸水するほどの被害が起きているとは思っていませんでした。

「今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫」

そうとは限らないのだと、今回改めて感じました。

自然は本当に恐ろしいです。

今回の大雨で被害に遭われた皆さまが、一日も早く普段の生活に戻れることを心よりお祈りいたします。

 

【今回の熊本地震を受けて】

ブログ2026.08.12(水曜日)

この度の熊本地震で被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く、日常を取り戻せることを願っております。

畳屋の私が今回の地震についてお伝えしたいのには、理由があります。

国産畳表の一大産地が、熊本県八代地域だからです。

私もこれまで熊本へ何度も足を運び、八代のい草農家さんたちと直接お会いしてきました。

Facebookなどでは、復旧に向けて動き始めている様子も発信されています。
しかし、実際にはかなり大きな被害を受けた農家さんもいらっしゃいます。

私たち畳屋が使う国産畳表は、い草農家さんが田んぼでい草を育て、収穫し、そのい草を使って自ら畳表まで織り上げて出荷しています。

今回の地震では、母屋だけでなく、畳表を織る作業場が被害を受けた方もいます。

建物は大丈夫でも、織機が倒れて壊れてしまった。

田んぼが被害を受けた。

用水路が破損し、田んぼに水を引くことができない。

い草は、水がなければ育てることができません。

家を直す。
作業場を直す。
織機を直す。
田んぼや用水路を復旧する。

生活を立て直しながら、畳表の生産も続けなければならない。

今、熊本の産地は非常に厳しい状況にあります。

では、私たち畳屋に何ができるのか。

熊本へ行って何か手伝いたいという気持ちはあります。
でも今、むやみに現地へ行けば、かえって邪魔になってしまうかもしれません。

畳屋である私にできること。

それは、国産畳を一件でも多く使っていただく仕事をすること。

今は、それが一番だと思っています。

今回の被害によって、これから畳表の出荷量にも影響が出てくると思われます。

弊社では以前から国産畳表を多めに在庫していますが、この先、仕入れが思うようにできず、一部の畳表が在庫切れになる可能性もあります。

畳店としては何とか避けたいところですが、正直なところ、まだ先が読めず私自身も不安があります。

それでも、今ある畳表を大切に使い、これからも国産畳の良さを一人でも多くのお客様に伝えていきたいと思います。

ここに書いたことは、今現在、私が把握している産地の状況です。

これからも熊本の産地の情報が入りましたら、随時お伝えしていきます。

熊本のい草農家さんたちが、再び安心してい草を育て、畳表を織ることができる日常に戻れることを願っています。

【毎年恒例の畳屋仲間との暑気払い】

ブログ2026.08.05(水曜日)

毎年恒例の畳屋仲間との暑気払いを開催しました。

今年は例年とは少し違う想いを胸に迎えた集まりとなりました。

いつもの仲間に加え、新たな仲間にも声を掛け、千葉県・東京都・茨城県・神奈川県から13名が集まりました。

席に着けば、自然と各テーブルで産地の事、仕事への想いなど熱い話が始まります。

気が付けば、お店の閉店時間。
19時から23時近くまで、本当にあっという間の楽しい時間でした。

厳しい状況だからこそ、私たちにできることは、一件でも多く国産畳を使っていただける仕事を積み重ねていくこと。

私自身も、自分にできることを一つひとつ、精一杯頑張っていきたいと思います。

昨日お集まりいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

畳屋物語

ブログ2026.05.21(木曜日)

今年、50歳になります。

それに併せてではありませんが、作りました。

私の半生です。

お時間ございましたら、読んで見て下さい。

https://www.nibuya-tatami.com/story/ 

 

もう、ここでしか会えません

ブログ2026.05.18(月曜日)

今日は、親父の墓参りに行ってきました。

昨年、久しぶりに行った時に思ったんです。
「あ…墓石、汚れてるな」と。

行けていなかったのだから、当然ですよね。

その時に、
「来年は掃除道具をちゃんと持って行って綺麗にしよう」
そう母に話したら、

「なんで言わないの!次は誘いなさい」

そこから一年。

昨年は仕事用のトラックで向かいました。
風に煽られ、高速道路の音も大きくて、なかなかハードな道中。

今年は母も一緒なので、レンタカーを借りることにしました。
せっかくなので、普段乗らないハイブリッド車。

……まぁ、半分は自分が乗ってみたかったからですが(笑)

乗り心地は本当に快適。
ただ、平日ということもあって大渋滞。

カーナビでは3時間半の予定が、到着した頃には4時間半かかっていました。

お昼過ぎに到着して、墓掃除。

やっぱり、道具を持って行くと違いますね。
汚れや黒ずみが少しずつ落ちていく。

母も、
「うん、これは掃除したくなるね」
と。

決して、ひどく汚れていた訳ではありません。

ただ、
綺麗であって欲しい。

それだけです。

「なかなか来られなくてごめんなさい」

そんな気持ちで手を合わせてきました。

これからは、“良いレンタカーを借りる楽しみ”も出来たので、間を空けずに来たいと思います。

畳のある宿泊空間

ブログ2026.05.15(金曜日)

トレーラーハウス完成。

先日、畳を納めさせて頂いたトレーラーハウス。
完成したとの事で、お写真を送って頂きました。

畳を敷き込んだ時は、まだ何も無い状態でしたが、
クロス、照明、台所などが入り、空間として完成すると一気に雰囲気が変わりますね。

落ち着いた色合いの中に、畳の柔らかさもあり、
とても格好良い空間になっていました。

こういった新しい形の空間に畳を採用して頂ける事、
そして、その仕事に携わらせて頂けた事を本当に嬉しく思います。

ありがとうございます。

 

薄い畳は慎重に

ブログ2026.04.27(月曜日)

今日は新畳の製作です。

通常の畳は厚みが2寸(約60ミリ)ですが、今回は1寸(約30ミリ)。いわゆる「薄畳」の製作になります。

厚みが半分になると、わずか1ミリ、2ミリの違いが仕上がりに大きく影響します。
そのため、いつも以上に慎重な作業が求められます。

今回のポイントは、返しテープの処理です。
端の部分が重ならないように、あらかじめカットして厚みを抑えます。

ほんのひと手間ですが、これをやるかやらないかで、畳の納まりや見た目が変わってきます。

見えない部分の仕事こそ、仕上がりに差が出る。
薄畳だからこそ、その違いがよりはっきり現れます。

一枚一枚、丁寧に仕上げていきます。

 

 

重なる偶然

ブログ2026.04.21(火曜日)

本日は、2件のお客様のお見積りがありました。

一件目は、新規でメールからのお問い合わせ。
住所を確認した時に「あれ?」と、どこか見覚えがありました。

実際にお伺いして和室に入ると、やはり以前に私が畳替えをさせて頂いた現場でした。

お問い合わせの際には「初めてなのですが」とありましたが、
お話しすると、前に住まれていた方と分かりました。

引越しで新しい方が入居されること自体はよくあることですが、
たまたまその前の畳替えを自分がやっていたというのは、なかなか無い話です。

本当に偶然の重なり。
こういうこともあるのだなぁと思いました。

二件目は、住所とお名前を伺った時点で「あの方だ」とすぐに分かりました。
高校時代、アルバイト先で一緒だった方です。

以前にもご依頼を頂いており、調べてみると11年前。
お見積りもそこそこに、お茶を頂きながら昔話に花が咲き、ゆっくりとした時間を過ごさせて頂きました。

アルバイトをしていた頃から約30年。
時の流れの早さを感じます。

今日は、思いがけない出来事が重なった一日となりました。

愛でる

ブログ2026.04.07(火曜日)

畳表には「染土」という粉が付いています。

昔は、そのまま納めてお客様に「乾拭きして下さい」とお願いしておりました。

今では、拭きあげて納めるのが当たり前になっております。

その作業は

5年前からハンディークリーナーを使い、

2年前からは専用のクリーナーで畳表の染土を落としています。

それまでは、集塵機を使った作業。

畳表を縫い付けたあと、ブラッシングして、集塵機で染土を取り、

さらに霧吹きしてからタオルで拭き上げる。

時間はかかりますが、仕上がりとしては間違いのない工程でした。

そこから機械を導入し、作業は一気に効率化。

正直、機械はすごい。

作業時間は大きく短縮されました。

ですが先週、ふと

「何か違うな」

と感じました。

なので試しに、今の機械作業の流れに

あえて「拭く工程」をもう一度加えてみました。

やってみると、不思議な感覚です。

ただ綺麗にする作業ではなく、

その畳に思いを馳せる時間になる。

「綺麗になれよ」

「気持ちよく使ってもらえよ」

そんなことを心の中で思いながら拭いている自分がいました。

機械が整えてくれた畳に、

最後に人の手で温もりを乗せるような感覚。

自己満足かもしれません。

でも、確実に仕上がりの“質感”が変わった気がします。

ニブヤの畳、また少し変わりました。

日本一の職人技を、この目で確かめてきました。

ブログ2026.03.01(日曜日)

― 大阪技能グランプリ視察記 ―

2年に一度開催される「技能グランプリ」。

職人の日本一を決める大会です。

今回は大阪開催。

以前なら大阪くらいの距離は日帰りで向かっていましたが、今回は前日に大阪入りし、一泊してから会場へ向かいました。

前乗りしたことで、同じく前日に到着していた仲間とゆっくり一杯。

久しぶりに近況を語り合う、良い時間となりました。

競技当日は開始前から会場入りし、じっくりと視察。

全国から集まった腕利きの職人たち。

動き一つひとつに無駄がありません。

写真も何枚か撮らせていただきましたが、真剣勝負の舞台です。

選手の集中を妨げないよう、距離を保っての撮影です。

針の動きや縫い目の細部まで、もっと間近で見たい気持ちはあります。

しかし、この場の主役は選手。

見る側にも配慮が必要だと感じました。

それほどまでに張り詰めた空気の中での競技でした。

この技能グランプリは何度も見ていますが、今回は特にレベルが高いと感じました。

緊張で普段とは違う動きになってしまう方も以前は見受けられましたが、今回は皆さん堂々とした仕事ぶり。

畳の縫い方も、完全な関東式・関西式という枠を越え、良いところを取り入れたやり方も見られ、新たな発見がありました。

手縫いの技術。

とても大切なことです。

そして、畳を扱って商売をすること。

これもまた、同じくらい大切なことです。

技能グランプリを視察するたびに思います。

「技」と「商い」のバランスを、どう取るか。

技術を追い求めるだけでは続かない。

商売だけを考えても本質を見失う。

この答えは簡単には出ませんし、きっと畳屋を続けていく限り、ずっと向き合い続けるテーマなのだと思います。

今回も、多くの刺激をいただきました。

出場された職人の皆さま、本当にありがとうございました。

日本一を目指す職人たちの姿を胸に、

私もまた、自分の持ち場である柏で、この仕事を続けていきます。

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