今の産地は
ブログ2026.09.20(日曜日)
先日、畳屋仲間で勉強会を行いました。
今回のテーマは、
「これからの畳表はどうなるのか?」
講師として畳材料問屋さんをお招きし、熊本・八代の現在の状況、国産畳表の生産、中国産畳表の動き、今後の仕入れや価格について話を聞きました。
今回、私がこの勉強会を企画した理由の一つが、災害後の八代の状況です。
私自身、毎年熊本へ行き、い草農家さんや問屋さんから直接話を聞いています。
だからこそ今回の被害を見て、
「これから国産畳表はどうなっていくのだろう?」
という不安がありました。
現在の八代では
今回の災害によって、多くのい草農家さんが被害を受けています。
自宅だけでなく、作業小屋や倉庫が全壊・半壊した方もいます。
い草農家さんは、い草を育てるだけではありません。
育てたい草を刈り取り、乾燥させ、そのい草を使って自分たちで畳表まで織り上げています。
そのため、田んぼが無事でも、作業場や織機が被害を受ければ畳表を作ることができません。
現在、生産を再開できている農家さんはまだ少なく、再開できたところでも、使用できる織機が少ないなど、通常通りの生産には戻っていないそうです。
ある産地問屋さんの提携農家では、例年と比べて2~3割程度しか生産できていないとの話もありました。
市場に出てくる畳表も少なく、限られた畳表を多くの問屋さんが仕入れている状態です。
心配なのは「今」だけではありません
今回の話で特に気になったのが、これから先のことでした。
い草は、次の植え付けに向けて苗を準備します。
ところが今回の災害による水の問題などで、苗にも影響が出ています。
2025年に植え付けを行った農家さんは206戸。
それが今年は130~150戸程度になる可能性もあるとの話でした。
さらに、植え付けができたとしても作付面積を減らしたり、栽培する品種を絞ったりする農家さんも出てくると考えられています。
つまり、今回の災害による影響は「今、畳表が少ない」ということだけではなく、来年以降の国産畳表の生産にも影響する可能性があるということです。
畳屋として、これからどうするか
今回の勉強会を開いたのは、不安を煽るためではありません。
状況をきちんと知って、これからどうするかを考えるためです。
私は長年、熊本へ足を運び、い草農家さんと直接話をしてきました。
ニブヤ畳店では国産畳表を中心に仕事をしています。
だからこそ、
「国産畳表が無くなったら困る」
だけではいけないと思っています。
作ってくれる農家さんがいて、仕入れる問屋さんがいて、それをお客様の家に納める畳屋がいる。
そして最後に、国産畳を選んでくださるお客様がいる。
このすべてがつながって、国産畳表は成り立っています。
たくさんの方に国産畳表を選んでもらいたい。
ですが、これからは出荷量はかなり少なくなります。
次の仕入れの時には価格改正、商品ラインナップの見直しが必要になりました。
「畳」を無くさない為に本気で考える時がきたようです。















